ふじみ野市のたてこもり事件に思うこと。 やりすぎている高齢者医療をガイドラインで規制したほうがいい。

医療のこと

今回の事件は、非常に痛ましい事件ではありますし、

事件を起こす人格 等の問題もあるでしょう。

しかしそのベースにあるのは

子供世代の親の死を受け入れられない精神的な問題と親の年金がないと生きていけない金銭的な問題があると思います。

1分1秒でも親に長生きしてほしい、あるいは 親の年金がないと生活できないなどの理由で

高齢者の医療費がどんどんと増えていき、若者世代を圧迫しているこの現状はおかしいです。

この仕組みを変えなければならないと思います。 

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親の老い・死を受け入れるために

まずはガイドラインで強制的に高齢者の医療は制限したほうがいいと思います。

健康寿命は延ばし、介護寿命は延ばさない方法は、 高齢者では、延命のための治療をしないこと。 | かずたのスキマ日記 (kazubou-medical.com)

そのようにしなければ、医療ができるとおもってしまう人たちがいる。

そのようなガイドラインがあることで、

みんなもそうならといった、ある意味心の落としどころだったり、

医療者側も判断・説明がしやすくなります。

医療は神様ではありません。

老化には勝てません。

生き物は死ぬのです。

親に昔のように元気でいてほしいからできる限りの治療をしてほしい、それは子供世代のエゴではないでしょうか? | かずたのスキマ日記 (kazubou-medical.com)

親の年金がないと暮らしていけない

また親の年金がないと暮らしていけない人がいる、この仕組みも変えねばなりません。

施設がいっぱいで入所できず、そのため介護離職しなければならず、

そのような状況になっている人達も多いです。

しかし介護職が足りないといいますが、

介護される人数が多すぎるのです。

内閣府ホームページ

要介護の人の医療も制限すべきです。

認知症の人に癌治療をする、本人にとってはわけがわからずに苦しい思いをさせられているだけです。

幸せな未来のためには

若い人たちが未来に希望を持てないのは、現在の高齢者の過ごし方が幸せに見えないことも一因だと思います。

寝たきりで介護されている姿を見て、自分がそうなる未来に、希望がもてるでしょうか?


長寿国日本、人生100年時代

この言葉は裏返せば 寝たきり10年時代、介護される20年時代です。

それはみんなが思い描いている未来とは違うのではないでしょうか?

私は高齢者の方も生き生きと暮らし、できるだけ最後まで自分らしく暮らしてほしいと思っていますし、

自分もそうなりたいと思っています。

それには、高齢になってからの癌治療や心血管疾患の治療のような、老化に逆らうような治療をせず、

それらの疾患でだんだんと枯れていく、ポックリと逝く。

そのような死の迎え方をすることが、その方法なのだと思います。

癌はだんだんと枯れていくことができます。

癌は症状が出てきたときには進行が進んでおり手術ができない状態になることが多いので、

現在では健康診断などで早期に発見することが進んできました。

しかし逆に言うと、だいぶ進行が進むまで症状がでず、普通に生活できるということです。

脳卒中や心筋梗塞も、以前は病院に救急搬送されることなく、自宅でポックリなくなっていました。

しかし今では全力で治療されます。

特に脳卒中では、高齢者では、治療できたとしても、ほぼ確実に要介護になります。脳卒中は要介護5の原因1位です。

意思疎通できず、気管切開・胃ろうが必要になることも多いです。

無理に長生きさせることは、私は虐待に近いものを感じます。

心臓マッサージなどの延命治療は、もってのほかです。

なぜ90歳の母親に、さらに苦痛を与えるようなことをするのでしょうか?

生き返りを願った“猿の手”を思い出されてしまいます。


生き物は年をとれば老いますし、死ぬものです。

その流れに逆らう行為で幸せにはなれないのではないでしょうか?


高齢者の医療を今は、もう一度考えるべきなのではないでしょうか?

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