なにもしていないのに、あなたを傷つけるようなことを言ってきたり、してきたりする人がいるのは、とてもつらいことだよね。
もしそういうことがあったら、まずはまわりの人に言ってみよう。こういうことがあってつらいんだって。
お父さんやお母さん、おじいちゃんおばあちゃん・今のクラスの先生や、前に担任してくれた先生・習い事の先生でもいい。
心配かけちゃいけないって思うかもしれないけど、実は言ってくれるほうがいいんだよ。
一緒に解決できることもあるからね。
大切なあなたが一人でつらい思いをしているほうが、よっぽどつらい。
だからつらいことがあったら、ひとりがまんしないで言ってね。
でも、そこまででもないけど、でも何か気になる、くらいのことがあったら、ちょっと下の文読んでみて。もしかしたら、考え方の助けになれるかもしれない。
ならない場合もあるかもしれないけど、そんなときは他の本も読んでごらん。
助けになってくれる本が絶対あるからね。
どんな人がこうげきしてくるのだろう
あなたをいつもこうげきする人のタイプには2段階あります
「攻撃欲が強いタイプ」「攻撃欲が強く、なおかつ支配欲も強いタイプ」です。
●「攻撃欲が強いタイプ」は言ってみれば単なる八つ当たりです。
ムカついた感情を自分でコントロールすることができなくて困っている状態、と言えるでしょう。
●もう一つのパターンの「攻撃欲が強く、なおかつ支配欲も強いタイプ」はちょっと厄介です。
このタイプが攻撃してくるのは、単に八つ当たりではなく、攻撃によってあなたを支配下に置きたいからです。
その背景にはじつは、あなたがいなくなることへの恐怖があります。
攻撃しておきながらいなくなるのが怖いという、その人の中には一見矛盾した気持ちがあるのです
支配欲の原因は実は、自分に自信がないこと
自分が誰かにずっと一緒にいてもらえるような存在ではないと思っているからこそ、攻撃して自分の支配下に置きたいのです
相手の攻撃はあなたのせいでは ありません。
相手は八つ当たりをすることはダメなことは知っている。でも、してしまう。そんな自分を正当化するために、何か理由をでっちあげているだけ。
攻撃する人は「困っている人」なのです。“私困ってます、助けてください”と言っているようなものなのです
こうげきこうげきを受けているとどうなるの?
でもどういった理由であれ、
あなたが攻撃を受けていい理由にはなりません
相手の攻撃をそのまま受けると、あなたがダメージを受けて、消耗し、自信も失っていってしまいます。
相手の困っている状態は相手が解決すべきこと。
大切なあなたには、あなた自身をまず大事にしてほしい。
対処方法たいしょほうほうは?
まずは相手の「攻撃」はあなたのせいではなく、ただ相手が今「困っている」んだな、ととらえましょう
もしイヤなことを言われたら、「これは自分を傷つける発言だ」と意味づけしないで、
相手がなにか困っているんだなぁ
と考える。
そしてその上で、
ああ、そうですか
と受け流そう
「できるだけイヤな思いをせずにその場をやり過ごす」を目標にしましょう
たとえば、「あなたが持ってきたおかし、味まずいよね、センスないわー」などと文句を言われた。
このときなんの意味付けもしないで、
そっか、そう思うんだね、私は好きだけど
などさりげなく相手の「攻撃」から距離を置きましょう。
「こういうゲーム、イライラする」
などのときには相手が勝手に感じている「困ったこと」:ゲームでうまくできない(遊びの支配ができない)
などに共感してあげる必要はありません。
共感してしまうと、自分も一緒に被害者になってしまったり、こんな状況をもたらした加害者になってしまうからです。
そこから距離を置くには、相手の発言には何の意味づけもせずに「ふぅん」「ああそう」と流したうえで「私は困ってないけどね」と言えばよいのです。
おわりに
どうでしょうか、少しこのように考えられると気持ちが楽になるところもあると思います。
まわりのみんなのことを思って、自然と共感をしてあげられる心優しいあなただからこそ、傷ついてしまうことがあると思うけれど、
攻撃してくるひとには“あえて”共感しないという方法があること
知ってもらいたいなと思います。
大切なあなたの人生、よりよく生きられますように
参考文献:
身近な人の「攻撃」がスーッとなくなる本 上司・友人・家族・ご近所… [ 水島 広子 ] 価格:1,430円 |
他人を攻撃せずにはいられない人 (PHP新書) [ 片田珠美 ] 価格:814円 |
心屋仁之助の「もうイライラしたくない!」と思ったら読む本 (中経の文庫) [ 心屋仁之助 ] 価格:660円 |
離れたくても離れられないあの人からの「攻撃」がなくなる本 [ Joe ] 価格:1,430円 |
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