枯れて死ねるのは幸せ

医療のこと



末期に食事がとれなくなったとき、家族は無理にでも食べてもらおうと食事介助したり、点滴や胃ろうを入れてほしいなど、望まれることがあります。




しかし、末期に食事が食べられなくなったときは、苦しくないのです。
脳内麻薬であるβエンドルフィンが増え、自然の鎮痛作用が働いているからだとも言われています。

むしろ、食事がとれないからといって、無理やり食べさせることは、かえって痰が増えて苦しんだり、余計な水分が心臓に負担をかけたりして、逆に本人を苦しめることさえあるのです。



海外では、麻痺がない方で食事をとれない場合は、日本のように
食事を無理やり口に入れることはありません。
点滴も行いません。
自然な亡くなり方ではないからです。
40年前の日本でも、高齢者は点滴を受けずに自宅で穏やかに亡くなっていました。

しかし今、日本では医療訴訟や介護訴訟にならないように、家族に言われるがまま、本人を苦しめるこのような処置が行われているのが現状です。

過剰な医療は本人を苦しめるだけなのです。
点滴をすることで2-3か月死期を延ばせるかもしれませんが、その分苦しい思いを続けさせることになるだけです。


ハリソン内科学には
死を迎える人は、いのちを終えようとしているのだから食べないのだ。
食べないから死ぬのではない

とも書かれています。


無理やり食べさせたり、痛い点滴や胃ろうで、死期を延ばすことは、もうやめてあげませんか?

自然な形の死を受け入れられる社会や、自立した老後の過ごし方ができる社会を

作っていかなければならないと強く思います。

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