これから先の日本、高齢者かつ要介護認定の方の医療について

日本のこと

これから先の日本に不安を抱く人は多いのではないでしょうか?
コロナをきっかけに、日本の政治や医療に関心を持つ人も増えたと思います。

子ども達が安心して生きていける日本にしたい、そのためにどうするか

その観点で一つの考えとして述べたいと思います。

スポンサーリンク

日本の今後

引用:国税庁ホームページ

日本の高齢化は進み、2050年には1.3人で一人の老人を支える、そんな時代になります。

ただ、人数としては単純計算すればそうですが、ご高齢者、とくに要介護状態の方が増えるということは、それにより介護離職をする人も増えるため、実際の数値はこれ以上に厳しいものとなるでしょう

子どもたちの未来は、今よりも非常に厳しい状況になりそうだということです。

現在の日本の状況は

ご高齢者が増えることで当然要介護認定者の数も増加傾向です

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-16-1024x796.png

引用:内閣府ホームページ

それに伴い、介護に使われる給付金が10兆円を超えてきました。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-22-1024x682.png

引用:厚生労働省老健局資料

財源は以下のようになっています

引用:厚生労働省資料

これらの費用は税金や保険料といった形で、基本的にみんなで支えている費用になります。

10兆円って大きすぎてイメージわかないですよね(^^;)

比較対象として日本の税の歳出が102兆円なので、10兆円は相当大きいと言えます。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-23-1024x792.png

引用:国税庁ホームページ

介護認定を受ける方とは

ここで介護認定を受けるのはどのくらいか、を提示したいと思います。

「要介護3」と判断されるポイントは、「立ち上がりや歩行、食事、排せつ、入浴の際に全面的な介助が必要である」ことになります

24時間体制でのサポートが必須になるのが「要介護3」であり、だからこそ施設入居の条件となる場合もあります。

つまり要介護認定3以上のご高齢者がいる場合は、その分、日本の労働力がそこに割かれることになります

ご高齢者の医療とは

医療に携わる者として、お伝えしたいことがあります。

手術前、要介護状態の方が、手術を受けることによって、要介護状態ではなくなる なんてことはないということです

もちろん、骨折などが原因で歩けなくなった人が手術受けて歩けるようになる、など、原因を治療できることができる場合は別ですが、

状態が基本的によくなることはないです。

むしろ要介護状態の方は合併症がおきやすいので、状態としては認知症が進行するなど、悪化する場合さえある、ということです。

また要介護の方は、認知症の場合も多く、術後自分が今なぜ痛い思いをしているのかわからない場合もあります。

医療者としては、命は平等であるし、病院にいらした以上、目の前に治療できるものがあれば治療する

それが現在の医療の考え方です。

どんな患者さんにも、全力の医療を行います。

でもその結果、

通常の方よりも合併症が起きやすくより多くの医療費をつかう要介護のご高齢者の方を延命し、

そしてそれによって延命できた時間分を今度は介護として日本の労働人口が割かれることになります

このような意見は、倫理的に非常に反発もあるでしょう、叩かれることを言っているというのもわかっております。

でもあえて話題にだすことで、みんなに一回考えてもらいたいのです。

自分がどのように生きていきたいのか、あるいは家族の人がどういう生き方をしたいと思っているのか。

ポックリ逝くってどういうこと?

生き方を考えるときには、どういう死に方をしたいかも考えることが必要です。

どういう死に方をしたいか、と聞くと、こう答える人が多い「ポックリ逝く」について考えてみたいと思います。

今は医療が進歩し、救急車でもすぐに搬送されるため、原因が分かって治療もできてしまいますが、

この死亡原因の、心臓血管系・脳血管 も 以前から言われている「ポックリ逝く」死に方です

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-17-1024x557.png

引用:内閣府ホームページ

積極的な治療をしなければ、実は多くの人の望む「ポックリ逝く」死に方なのです。

でも、病院では医師から

「今治療すれば、後遺症は残るかもしれませんが、助かる可能性があります。でも今治療しなければ、お亡くなりになります」

そう突然言われたら「治療おねがいします」となるご家族の方がやはり多いです。

治療し回復できない場合、治療を途中でやめる「延命中止」は日本ではまだまだ一般的ではなく、そのまま延命治療がなされることになります。

日本での延命治療 | かずぼう スキマ日記 (kazubou-medical.com)

多くの人が思うのは「できるだけ長く生きていきたい」というよりは「できるだけ苦しまないで逝きたい」ということではないでしょうか。

がんに関しては、やはり徐々に体がむしばまれていきますが、痛みなどつらい症状は「緩和ケア」でかなり楽になります。

生き方について話し合うこと については別のブログでも記載させてもらったので、もしよければご覧ください

要介護の原因は認知症のことも多いため、そうなる前に、その人がどういう生き方をしたいのか前もって話し合っておけるといいとおもいます。

ひとつの解決方法

異論はあると思いますが、一つの考えとして、

「要介護認定3以上」かつ75歳以上の患者さんの積極的な医療はしない、それでなにかあった場合は、もう寿命と考える。

除痛など症状を和らげる治療はするけれど、積極的な「なおす」治療はしない。

もし積極的な医療を受けたいのであれば、ほかの年代と同じ

医療費を3割負担してもらう

というのが、私の考えです。

積極的な手術だけでなく、

高血圧の薬などの内服薬も、こういった血管系イベントを減らすために飲んでいるので、こういった内服薬もなしにしてもいいと思っています。

ただ誤解ないよう記載しますが、要介護でない自立できている高齢者は、現状の医療継続するのがいいと思っています。

日本の未来がすこしでも明るいものになりますよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました